半端な私に残された、唯一の光はヘルスだった/体験談12
- 【H.万華鏡(45歳)
- 【地域】和歌山
古き良き時代というフレーズを、人生で聞いたことがある男性はどれほどいるだろうか。私はロスト・ジェネレーション、要はロスジェネ世代の煽りを受けた世代の男である。
また中肉中背、身長も165cm、髪もロストしかけている「がけっぷち」の危機状況だ。となるとまず周囲からの認識は、「モテない親父」。実際に幾度もそういうレッテルを貼られてきたような気もしている。被害妄想と言われればそれまでだが。
私は20代の時に両親のススメからお見合い結婚をしたが、当時はまだ現在よりも景気はダダ下がりではなかった。しかし見合いという特殊形態による結婚は、所詮は女性の安定だけが重視されたもの。つまり愛なき生活だったゆえ、私の結婚生活は音を立てて崩れ去った。20代で離婚経験を持つと、やはり再婚は言うに及ばず恋愛にも億劫になってしまう。
時は無情にも早足で過ぎ去っていく中、私は30代の中頃に人肌皆無のライフスタイルに対し、焦燥感を覚えた。恐らく似た環境・内面・外面など、私と類似する男は少なくないため絶望感に共感する人はいるだろう。
だが、デンジャラスなルックスの女性ではなく、美をまとった女性から曲がりなりの愛を受けられるとしたらどうだろうか!?そう、私は仮初めの愛を某所から受けているのだ。
ビジュアル性から、無論のこと恋愛では不可能。しかしお金を払いさえすれば、いくら美女であってもお股をご開帳してくれるのである。想像はつくだろうが、パパ活や立ちんぼを目掛けて突撃するのではない。希望を忘れることなかれと、私が自信を持って勧めるのがファッションヘルスだ。
今も懇意にしているヘルスは、私が初めて行った店舗であり、初コンタクトとなる嬢が大いなる思い出を作ってくれたため、会話を覚えているのだ。まだ現役で働いており、思い出回想から私はメッカへ向かうように歩を進める。
その時に相手をしてくれたヘルス嬢は30代後半のMさん。「あ!数年前に何度か指名してくれたお兄さん」と彼女は言った。客の特徴を記憶している、接遇の良さもプロフェッショナルである。
「他のお店に行っていたの?しばらく来てくれなかったから寂しかった」と色恋営業的な要素はやや含むものの、言葉を発したあとにすぐべったりとくっついてくる。そこは仕事が忙しかったと嘘をついたが、彼女は常に超密着というスタンス。
続けてシャワー前に脱衣を手伝ってくれる瞬間も、まるでアツアツの新婚のようでもはや嫁いらず。シャワー後は簡易ベッドにて、身長160cm・Fカップ・美尻のアニメ人気ヒロインを彷彿とさせるスタイルの彼女がすり寄ってきた。
体と体のファーストコンタクトは、いきなり濃厚なキスで、舌を恋人のように絡め合う。そうして久方ぶりに会ったかのように、Mは最高の演出からスタートさせる。
次いで仰向けになった私に対し、セカンドコンタクトとして興奮度を引き上げる69に入るのだった。アンダーヘアーはツルツルのパイパンにはせず、手入れを抜からない形で揃えており、メンテナンス後という美麗さに惚れ惚れ。ただひたすらに舌を上下させ、時折彼女の秘部に入れ込む。
一方の彼女はもちろんプロならではの技で、すぐに発射させないように玉や竿を焦らすように舐める。タイミングの図り方も完璧であり、これこそ素人を穿つヘルス嬢の腕前である。
69を終えたあと、今度は巨乳好きの私に自慢の爆乳を押し付けてきた。スーパーポジショニングというやつで、乳首を吸ったり揉んだりができる天国の領域でおじは歓喜だ。
そしてここからは彼女の本気モードが発動し、騎乗位の体勢による素股を開始する。信じられないかもしれないがガバマンの、所謂アソコがゆるゆるの女性とのプレイよりも、素股が上手ければそっちの方が遥かに気持ち良い。つまり、女性器へ挿入しているも同然なのである。乳は揺れに揺れる大パノラマ、快楽の上限へ達する疑似挿入と言える素股。
フィニッシュは私の目を彼女が見つめながらの手コキで、私はヘブンへと導かれた。
仮初めの恋人プレイが終わったあと、束の間のピロートーク中、「お兄さんはやっぱりヘルスがいいね!もう他所で浮気したらダメよ」と言われる。
「俺が頑張らなくてもMさんが頑張ってくれる、ヘルスは挿入がないけど、この歳になって俺は、勃ちも悪くなっているから、むしろ挿入がないほうが安心するのさ」と吐露。「だと、なおさらヘルスだね!」と念を押される。
私がヘルスをこよなく愛してやまないことを、このトークから伝わっただろうか。