ファッションヘルスで父の秘密を知った/体験談13
- 【H.N】光利(24歳)
- 【地域愛知
いきなり重いんですけど、僕には生物学的な父親と母親の再婚相手の育ての親、二人の父親がいるんです。
血の繋がりのある父親は飲兵衛で今生きているのか何をしているのかもわからない、僕の父親は今の育ての親のみだと思ってます。
前置きはさておき、先日彼女と別れて意気消沈しながら実家に帰った時のこと。
両親も随分年を取りましたが、僕の帰省をとても喜んでくれました。父親は多くを語らない人なんですけど、男二人で話しているとなんだか家族の絆を再確認させられるんです。
帰省翌日は昼間まで寝てたんですけど、なんだか息子がソワソワ。そういえば、彼女と別れてからしばらくしてなかったからな……。というわけで、地元の赤線と呼ばれる地域へ行くことに。
元々そういうお店や飲み屋が密集している所で、小さいときは親から赤線にだけは行ってはいけないよ、と釘を刺されたものです。
そう、今回の目的地は赤線の裏道にあるエッチな看板のお店。地元ではちょこちょこ話に出るような、有名なファッションヘルスです。あまり期待はしていないし傷心ナウなんで、とりあえず抜ければいいやって。
風俗なんて久しぶりだけど、とりあえず同年代のMちゃんを予約。まあ、老舗だけあって古い、昭和!ってのが感想ですね。受付で名前を伝えると、店番のおっさんが眉をひそめます。
「あれっ、××さんとこの?」
ああ、そうなんです。僕の苗字(再婚相手の親父の苗字)は元地元名士かつレアな苗字なんで、よく聞かれるんですよ。というか、苗字でどこの誰だかわかっちゃうんです。
「前も来たことあるよね?」と聞かれたんですが勿論初めて。「いや、初めてですよ」というと、なんだか意味深な笑みを浮かべた後に「ああ、そうかい。勘違いか、ごめんよ」って女の子をあてがってくれたんです。
しかし指名したMちゃんは画像と全然違う40過ぎのマダム!やられたと思ったんですが、まあファッションヘルスとて、あるあるのパネマジってやつですかね。
シャワーをさっさと浴びて、ミニマムな個室でもう教科書通りのプレイをしてもらいます。特にオプションは付けてないんですが、アナル舐めやら射精後のお掃除もしてもらえて、タイプではないけれど性欲処理はできたって感じです。
ショート30分なんであれこれする時間もないし、おばさん相手に欲情はできなかったですけど、テクニックだけはあったのが救いですよ。すいません、大したプレイ談話じゃなくて。
で、ここからそのマダムが「あなた、もしかして〇〇のお子さん?」といきなりの爆弾発言!戸惑っていると、「あら、ごめんなさい。でもお名前がね同じだし、年齢的にもあなたのお父さんかしらって」と説明してくれました。
個人情報をペラペラと喋る嬢!個人情報保護とは一体?とイライラしましたけど、察知したのか「でも〇〇さんは、本当に紳士的なの!常連でずっと指名してくれていて、いつも息子さんの自慢話ばかりしているのよ」とフォロー。
正直なんて返答すればいいかわからず「これからも親父をよろしくお願いします!」とだけ伝えて、そそくさとお店を去りましたよ。なんだか急に恥ずかしくなりました。
そして今まで育ててくれた親父も男だったんだなあ、まあ毒抜きも必要だよなと言い聞かせる自分がいました。正直悶々とした気持ちになったのは事実なんですけど、まあ、これは男同士の秘密ってことで墓場まで持っていくつもりです。
そういえば、ファッションヘルスって若い子ばかりってイメージだったんですけど、なんであんなオババが働いているんだろう。きっとあの嬢にも子どもがいるのかもしれないし、夫の陰で家計を支えているのかもなと色々想像してしまいました。
しょぼしょぼと赤線に背を向け帰路につくと、なんだか親父の背中が少しだけまるまって見えた気がしました。眼鏡合わなくなったのかな?
「どう、最近親父は繁華街でハメ外したりしてるの?」勢いでそんな言葉が出てしまった!親父は少しびっくりしていましたよ。「まあ、俺も男だしな!男って生き物は、息抜きが必要な時もあるんだよ」といって、そそくさと庭仕事に戻っていきます。
再度俺たちは親子なんだ!ってなんかバカみたいだけど、そう思ったんですよね。その日の夜は親父と二人再び赤線へ足を運び、件のファッションヘルスの煌々と輝く看板近くの居酒屋で親子二人つぶれるまで飲み明かしました。
先日の帰省で、なんだか父親という存在をまた少しだけ理解できたそんな気がしなくもありません。でも多分もうあの店には行かないですけどね。穴兄弟じゃないですけど、親父と同じ風俗嬢を抱くってやっぱり複雑なものがありますから……。